2011-09-21
テニスポストのひみつ
~安全性と機能性を追求した製品改良の履歴~
ルイ高の創業のきっかけはテニスでした。1976年の創業以来、テニスコートなどの施設に器具を提供するという形で、微力ながらテニス界の発展に尽力させていただいております。
今回は、そんなルイ高テニス製品(テニスポスト)の歴史をひも解いてみたいと思います。
テニスポストの変遷
昔のテニスポスト
【写真①②参照】
今から25年ほど前のテニスポストです。(今も現役で頑張っています!)ネットワイヤーの巻き取り機(以後ウインチという)のギア(巻き取るための歯車)が非常に大きく、外にむき出しになっていることが分かります。
現在のテニスポスト
【写真③④⑤参照】
現在のテニスポストは、ウインチのギアが外から見えません。
ギアを小さくして安全カバーをつけることによって、巻き取り部分への接触が減り、安全性が高まっています。
当たり前のことですが、テニスポストはただ地面に穴をほって埋めているだけではありません。ネットのテンションに耐えなければならないため、コンクリート基礎でしっかりと固めます。ただ、テニスポストをそのまま基礎で固めてしまうと、テニスコートを多目的に利用する場合など、一時的に撤去できないので不便です。
そこで、あらかじめテニスポストより少し大きめサイズの筒(以後埋設管という)を基礎で固めておいて、ポストを自由に抜き差しできるようにしておきます。
埋設管の変遷
昔の埋設管
【写真⑥⑦参照】
昔の埋設管はコンクリート基礎の中で回ってしまわないように、真ん中あたりに取手のような棒がついています。
また、埋設管の背中に小さな穴を設け、ポスト側に溶接されたフックをを引っ掛けることによって、ポストが回転しないような構造になっています。(1982年に実用新案を取得した製品です)
現在の埋設管
【写真⑧⑨⑩参照】
現在の埋設管です。昔同様に埋設管が基礎の中で回ってしまわないように、筒の横に上から下まで羽根のようなものがついています。埋設管の断面を見ていただくと、中にぎざぎざの突起があります。これはテニスポストと埋設管の間に砂やごみが入って抜けなくなるトラブルを解消するため、砂が入っても下に抜けていくようにするためのものです。(1997年に特許を取得した製品です)
テニスポストの方に、でこぼこに合わせた突起(ストッパー)を付けることで回転防止ができる構造を実現しました。
ウインチ内装のテニスポスト
【写真⑪⑫⑬参照】
ルイ高ではウインチ内装式の角型ポストもラインナップしております。ウインチ内装式は外付けのウインチがないため、見た目もスマートで安全性がさらに高まっています。
ポストの中のフックにワイヤーを引っ掛けて、スパイラルギアを上下させることで、ネットを張ったり緩めたりすることができます。(1986年に実用新案を取得した製品です)
よいプレーは、よい環境から。
ルイ高はこれからも、プレイヤーはもちろん、管理者や観戦者の視点に立って、より良いテニス環境を実現させるために努力します!
※文中の実用新案及び特許については現在は無効となっています。